ワーママのあなた。「両立が難しい」という退職理由で、会社を辞めようとしていませんか?
その理由だと、上司に引き止めらる可能性が高いです。
なぜなら、
・働き方(時短、在宅など)を変えれば、両立できるだろうと考えられるため
・「女性活躍推進法」が義務付けしているため
上記2つの観点から、様々な手法や泣き落としであなたを引き止めてくるかもしれません。
上司や管理職側が、どんな引き止め文句を言ってくるかを想定する必要があります!
なぜなら退職面談を何度もされたり、傷つくような発言をされたり、最悪ズルズルと勤務を続けるハメになるからです!!
もっと、想定し準備しておくべきだったと今も後悔しております。
どの会社も上司も体質や価値観は違うでしょう。
ただ退職を伝えたとき、「こんなこと言われるかもな」と想定し、返答を考えるだけでもビビらず退職面談に挑めます!
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【体験談】転職に成功した3名のワーママに「どうやったの?」と聞いてみた
この記事の目次
「両立が難しい」を退職理由にする危険性

「両立が難しい」を退職理由にすると、引き止められやすいです。
なぜなら、国が企業側に「女性活躍推進法」を義務付けしているからです。
hrpro:「女性活躍推進法」が2022年4月より改正、“労働者101人以上の事業主”も義務対象に。対象企業がすべきこととは?
女性が活躍できていないとわかれば、改善計画をまとめて国に提出します。かつ提出した情報は社外に公表しなくてはなりません。
公表により会社そのものの印象が決まり、優秀な人材が集まらないという懸念すら起こります。
そのため女性の退職は会社にとって、ものすごい痛手なのです。
ましてや「両立が難しい」という退職理由は、会社の仕組み自体に問題があると見なされてしまいますね。
よって、会社側は「子育てと仕事の両立が難しい」という退職理由の場合、全力で引き止めてくるのです。
では、どのようにして引き止めてくるでしょうか。
上司の引き止め文句集
上司の加減で、すごい飛び道具を出してくる可能性あり

零細や中小企業なら、あなたの想定外の引き止め施策を出してくることがあります。大企業と違って融通が利きやすいからです。
どんな飛び道具があるかというと
・異動時期じゃないのに他部署へ異動
・在宅ワークができない部署に無理やり制度を入れる
・回数が決まっている在宅ワーク日数を無理やり増加させる
・新たにポジションを作られる
・昇給、昇進
本当に退職してほしくなかったら、あの手この手で引き止めてきます。
もしあなたが望むような条件を提示され、合意した場合
注意すべき点は、口約束で終わらせないことです!
後日、話が違う!という事態になりかねません。
また、約束した上司が異動することもあります。そうなると、あなたの環境や待遇も変わる恐れも。
条件を飲んで働き続けるのならば、必ず人事や上司の上司も巻き込みましょう。
すでに退職の意志が固い方は
と、揺るがない姿勢が大事です。
ほかのワーママもがんばって両立しているという謎の説得

特に事情を知らない男性上司ほど言ったりします。
いやいや、それぞれ状況が違うのよ!ましてや価値観だって違うし、子どもの性格だって全然違う!!簡単に言うな!!!と言いたい。
が、ここは感情を抑えましょう。
なぜなら、感情で話をしても相手には伝わらないからです。
仕事と同じで、論理的に話をした方が伝わりやすいでしょう。
わたしの場合
・他のワーママさんは同居、もしくは近場に親が住んでいる
・わたしは誰の助けもない
・夫は異動して今までのようにいかなくなった
・よって祝日の出勤はムリ
・子どもの用事や体調不良はすべてわたしが対応
・シフト制のため、必ず部署メンバーにしわ寄せがいく
もっと理由は伝えましたが、結論→理由→具体例→結論の順番で話をした方がわかりやすいです。
とにかく、「他のワーママはやっている」はあなたの自尊心を傷つけるワードだとわたしは思います。
しっかり、返答を考えておくべきです。そうすれば、ヘタに傷つくことはありません。
共働き世帯は8割だよ、あなたの考え甘いよと謎の説教

もし専業主婦になるとなれば、謎の説教がくるかもしれません。
このように、データを引っ張り出して、一般論?世間体の話をしてくる上司もいます。
腹立つ!!
本当に、こんなこと言ってくる上司いるの?って思いますよね?
いるんですよ。実際にわたしが男性管理職員に言われました笑
あまりにも腹が立ったので、初めて反論してやりましたよ。
・そもそも、そのデータはフルタイムで働いている世帯数ではない
・わたしはフルタイムが難しいと言っている
・子育てがしやすいフレキシブルな仕事につく予定
・わたしは誰の助けもないため、働き方を変えるだけだ
男性管理職員は、黙ってしまいましたね。まさか、反論されると思っていなかった様子。
もし、専業主婦になると決定している場合は、言わない方が波風は立たないかもしれません。
もう会社を辞めたら、ほとんどの方と会わないでしょうから「パートでいくつか最終面接までいっています」くらい言ってもいいと思っています。
これから復帰してくる後輩の手本になってほしかったと謎の泣き落とし

なんて、言ってくるかもしれません。
政府は会社に女性活躍推進法を課しています。女性の定着率は大きな課題のため、ロールモデルの存在がほしいのです。
どうして、他人のために会社のために、つらい思いをして働き続けなければならないのかと、言いたい!!
ここは、潔く
で乗り切りましょう。
引き止められない退職理由はこれ!

では、どのような退職理由なら引き止められにくいのか。
ズバリ「体調不良」です!
絶対に引き止められない!というわけでありません。
なぜなら
・体調不良への理解がない上司
・休職をゴリ押ししてくる
勤めている会社の環境によっても異なります。
ただ、過去見てきた方々と自身の体験を考えると「体調不良」を理由すると退職しやすい傾向があると考えています。
なぜ「体調不良」は引き止められにくいのか。理由は2つです。
会社側が責任を問われるため

最悪、訴訟問題になる恐れが会社側にはあるからです。
もし引き止めて働き続けた結果「病状が悪化」したとなれば、会社の責任問題に発展してしまいます。
雇用側は従業員の健康を保全することを義務付けられており、病気療養せずに働かせた場合「安全配慮義務違反」となります。
そのため退職を引き止められる可能性は低い。
いつ完治するかわからないため
体調不良は、ケガのようにいつ頃完治しますよと医者でも言えないものです。
本人ですら、いつ頃治るかわからない状態で雇用し続けてもお互いリスクやコストがかかるため、引き止められにくいのです。
実は、会社側が抱えるコストは多い
・突然の休みで生じる、社内や社外への対応
・勤怠管理
・他社員への配慮
・業務分担の配慮
・該当者の体調配慮
もし休職となれば労働していなくても、雇用側は休職者の「社会保険料」を1部負担しなくてなりません。それに伴う人事部の業務も増します。
お金のコスト、時間のコスト、コミュニケーションのコストを考えると退職を申し出ているのであれば、無理に引き止めないのが会社側の姿勢です。
実際に「体調不良」で退職した過去

実際にわたしは体調不良を理由にして退職することができました。
円満退職を狙っていましたので、家庭の事情をメインに退職理由を伝えたところ、なんと4回も面談するハメになったのです!
前職の上司陣は「家庭の事情」に納得いっていなかったのでしょう。
今思えば、一応伝えておこうと思い1回目の面談で「ちなみに~」という形で体調不良を訴えておいて、よかったと心から感じました。
どんな体調不良だったか
・めまい
・吐き気
・手の震え
・腹痛(下すときもあれば、ただ痛いときも)
・涙が出る
・片頭痛
・生理周期が変わる
上司に伝えたのは「めまい、吐き気、腹痛(下す)、手の震え」です。
思い返せば、多分「適応障害」だったのかもしれません。
4回目の面談で
と伝えてやっと「わかった」という言葉が聞けました。
本来であれば、退職するのに会社の許可など必要ありません。
しかし、10年以上勤務した会社だったため強行突破せずに退職する道を選びました。いばらの道でしたが……
最初から「体調不良」理由にしておけば、こんなに時間をムダにすることはなかったなと思っています。
退職理由がウソでもイイの!?
そもそも労働側は、会社側に退職理由を伝える義務はありません。「一身上の都合」と伝えるだけでも構わないということです。
裁判沙汰になることはありません。
ようは、ウソでもいいんです!
ただ、体調不良はバレやすいし、疑われやすい!
では、どうして「体調不良」を理由になんとか辞められたのか。
3つのステップを踏んだからです。
数か月の期間はかかりますが、それでも疑われずに体調不良で退職したい方は実践してみてください。
「体調不良」を理由に退職するまでの3ステップ

上司や会社が相当ブラックではないのが、前提です……
通院や入院までではないけれど、体調が悪いそしてそれを理由に退職するには3つのステップがあります。このステップを踏むことでスムーズに退職できます。
①体調が悪いことは周りにほのめかしておく

元気な人が「体調不良で辞めたい」と言っても納得度ゼロですよね。
退職を考え始めたあたりから、具体的にどう体調が悪いのかをほのめかしておきましょう。
「いや、それ構ってちゃんじゃない?」と思われる方いると思います。
わたしも最初、体調が悪いことをあえて隠していました。しかし納得してもらうためには、下準備が必要なのです。
別の日には
少しずつ体調悪い話をしていると、部署メンバーがあなたの異変に気付いてくれるようになります。
男性ばかりの部署はもしかしたら難しいかもしれませんが。
ほのめかしておくことで、退職することになったら「確かに辛そうだったもんね」と納得してくれる確率が高くなります。
それにより部署メンバーも変な詮索をしないので、お互い傷つかずに済むのです。
②体調不良を理由に会社を休む

真面目なあなた。
と思っていませんか。
退職したいと考えているならば、その罪悪感は邪魔なだけです。
ましてや、本当に体調不良ならば潔く休みましょう。
休むまでではないけど、気分も落ち込むし頭痛もする……となればそれもしっかり休んでください。
わたしの場合はシフト制でしたので、今日わたしが休んでも支障ないなという日&めまいが出た日は休みました。
3か月の間に、丸1日休んだのが2回、半日は2回でした。
もちろん休んだ翌日は部署メンバーにお礼と謝罪しました。
気が進まない方もいると思いますが、実はここがチャンス!!
のように、詳しく上司に伝える機会が生まれます。あらかじめ上司には症状は伝えておきましょう。
このように会社を休むことで、体調不良の信ぴょう性は高くなり、症状について上司との対話できるチャンスも出てきます。
これにより退職を申し出る際、スムーズに話を進めることが可能になるのです。
③医者から言われた話をする

信ぴょう性を持たせるためには、病院で聞いた話を伝えることが必要です。
わざわざ病院にいくほどではないし、という方は健康診断を使うのも手ですよ。
健康診断の中に、「診察等」という項目があります。
医者から健康状態について質問されたり、聴診されたりする時間があるのでここで気になる症状を伝えましょう。
病院に行っていないわたしは、この手を使いました。
どの病院に行けばいいのか、どんな薬があるのかなど説明してもらいました。
ここで聞いた話を、退職面談や体調不良で休んだ翌日に上司に言うことで、本当に体調が悪いんだと信じてもらいやすくなり、スムーズに退職しやすいのです。
もし会社から「休職」をすすめられたら?

休職をすすめられる場合があります。
休職とはどのような制度か
個人の都合で会社を長期休むことができ、労働契約を継続されながらも業務を免除される制度。
休職制度は法律で決められているのでなく、会社独自の取り決めの制度のため、期間や条件などは各社異なってきます。
「休職」の断り方

曖昧な返事はやめておきましょう。
例文(参考程度に)
休職の打診ありがとうございます。しかしながら、体調不良はストレスと医者から言われました。正直、ストレスの原因が自分でも明確にわかっていません。そのため、休職したとしても元気になるとは限りません。
席だけ置いてもご迷惑をおかけすることになり、復帰できないかもという不安もあります。そのため、退職の意思は変わりません。大変、申し訳ございません。
感謝と謝罪を伝えつつ、退職する意思ははっきり伝えることが重要です。
診断書の提出を求められることもある!?

体調不良を理由に退職する際、上司や人事より「診断書」の提出を求められるケースがあります。もし、通院している場合は書いてもらえるでしょうが5千円前後します(高ッ)
しかしながら退職をする際の提出は、必須ではありません。
信ぴょう性を持たせるためにも、「発症時期」「原因」「具体的な症状」が言えるようにしておきましょう。
ちなみに、わたしは提出を求められませんでした。
ただし休職制度を利用する場合は、診断書の提出が必要になります。
診断書の提出が必須の場合
病院に行かなくてはなりません。予約に数週間かかる場合もありますので、あらかじめ行ける病院は選定しておきましょう。
まとめ
「両立が難しい」と理由で退職される方は
・あなただけ特別と言って、すごい飛び道具を出してくる可能性あり
・ほかのワーママもやっているという謎の説得
・共働き世帯は8割だよ、あなたの考え甘いよと謎の説教
・これから復帰してくる後輩の手本になってほしかったと謎の泣き落とし
このようなフレーズが飛んでくるかもしれません。
「わたしならなんて返答しようかな」と考えてから、退職面談に臨みましょう。
上司が納得してくれる退職理由が見当たらないという方
体調不良を理由に退職する道もあります
3つのステップを参考にしてみてください。
ムダな引き止めがなくスムーズに退職して、明るい未来へすすめるよう応援しています。