「会社を退職したいが、引き止められずスムーズに辞めたい」「納得してもらえるような退職理由が思い浮かばない」
あらゆるネットには「家業を継ぐ」「介護をする」「夫の転勤についていく」などいわゆる『家庭の事情』を使うと引き止められないと書かれていますが、使える人って少なくないですか?
ムリがなく、誰も傷つかず、そして引き止められない退職理由ありますよ!
わたしはその方法を使ってやっと退職できました。その方法とは退職理由を「体調不良」にするのです。
会社への不満、子育てとの両立ができないなど言っても退職を引き止められる恐れがあります。なぜなら、働き方や部署異動などの改善できる余地があるから。
しかし、「体調不良」ならば会社が踏み込むスペースが小さいため、スムーズに退職しやすいのです。
この記事を読み終えた瞬間から、退職までの第1歩を踏み出すことができますよ。
この記事の目次
引き止められない退職理由はズバリ「体調不良」

絶対に引き止められない!というわけでありません。
なぜなら
・体調不良への理解がない上司
・休職をゴリ押ししてくる
あなたの会社や上司の体制や性格はそれぞれ異なるので、「体調不良」を訴えれば必ずしも引き止めれないというわけでありません。
ただ、過去見てきた方々と自身の体験を考えると「体調不良」を理由すると退職しやすい傾向があると考えています。
どうしても退職したい!絶対揉めたくない!何度も引き止められている!という方は「体調不良」を退職理由にしてみてはいかがでしょうか。
「ウソ」ではないのが前提
「体調不良」を理由に退職するには「前提」があります。それは体調不良が「ウソ」ではないことです!
いま元気なワーママは「ガクッ」とした方もいらっしゃるでしょう。
しかし、スムーズに退職を狙うのであれば「リアリティ」が必要になってきます。そのため、「ウソ」だとなかなか難しい……
体調は確かに悪いが、通院や入院するまでではない。常備薬で過ごしてきたわ。という程度でも大丈夫です。わたしも入院とまではいきませんでしたし、診断書も提出していません。
ちなみにどんな体調不良だったかを当時のわたしを紹介します。
・めまい
・吐き気
・手の震え
・腹痛(下すときもあれば、ただ痛いときも)
・涙が出る
・片頭痛
・生理周期が変わる
特に腹痛はヤバかったですね!朝トイレから出られないかも!?と思ったことも。それによって保育園まで猛烈に自転車を漕ぐハメになるので、なおのこと毎朝疲れていました。
あなたの症状はどうですか?わたしよりもひどいようであれば、1度内科に診てもらうをおすすめします。
わたしは退職して、いまひとつも症状が出ていません。ストレスでしたね。
では、本題へ。
なぜ「体調不良」は引き止められにくいのか。理由は2つです。
会社側が責任を問われるため

最悪、訴訟問題になる恐れが会社側にはあるからです。
もし引き止めて働き続けたとして「病状が悪化」したとなれば、会社の責任問題に発展してしまいます。
雇用側は従業員の健康を保全することを義務付けられており、病気療養せずに働かせた場合「安全配慮義務違反」となります。
そのため退職を引き止められるリスクは低いのです。
いつ完治するかわからないため
体調不良は、ケガのようにいつ頃完治しますよと医者でも言えないものです。
本人ですら、いつ頃治るかわからない状態で雇用し続けてもお互いリスクやコストがかかるため、引き止められにくいのです。
実は、会社側が抱えるコストは多い
・突然の休みで生じる、社内や社外への対応
・勤怠管理
・他社員への配慮
・業務分担の配慮
・該当者の体調配慮
もし休職となれば労働していなくても、雇用側は休職者の「社会保険料」を1部負担しなくてなりません。それに伴う人事部の業務も増します。
お金のコスト、時間のコスト、コミュニケーションのコストを考えると退職を申し出ているのであれば、無理に引き止めないのが会社側の姿勢です。
「体調不良」を退職理由にするまでの3ステップ

上司や会社が相当ブラックではないのが、前提です……
通院や入院までではないけれど、体調が悪いそしてそれを理由に退職するには3つのステップがあります。このステップを踏むことでスムーズに退職できます。
①体調が悪いことは周りにほのめかしておく
元気な人が「体調不良で辞めたい」と言っても納得度ゼロですよね。退職を考え始めたあたりから、具体的にどう体調が悪いのかをほのめかしておきましょう。
「いや、それ構ってちゃんじゃない?」と思われる方いると思います。
わたしも最初、体調が悪いことをあえて隠していました。しかし納得してもらうためには、下準備が必要なのです。
別の日には
少しずつ体調悪い話をしていると、部署メンバーがあなたの異変に気付いてくれるようになります。男性ばかりの部署はもしかしたら難しいかもしれませんが。
ほのめかしておくことで、退職することになったら「確かに辛そうだったもんね」と納得してくれる確率が高くなります。それにより部署メンバーも変な詮索をしないので、お互い傷つかずに済むのです。
②体調不良を理由に会社を休む
真面目なあなた。子どもを理由して休むのでさえ罪悪感でいっぱいなのに、自分の体調不良を理由になんて休めません!と思っていませんか。
それでは、本当に体調も回復しませんし、スムーズに退職もできませんよ。
まず本当にしんどいのであれば、潔く休みましょう。
休むまでではないけど、気分も落ち込み頭痛もする、となればそれもしっかり休んでください。
わたしの場合はシフト制でしたので、今日わたしが休んでも支障ないなという日&めまいが出た日は休みました。3か月の間に、丸1日休んだのが2回、半日は2回でした。
もちろん休んだ翌日は部署メンバーにお礼と謝罪しました。気が進まない方もいると思いますが、実はここがチャンス!!
のように、詳しく上司に伝える機会が生まれます。あらかじめ上司には症状は伝えておきましょう。
このように会社を休むことで、体調不良の信ぴょう性は高くなり、症状について上司との対話できるチャンスも出てきます。これにより退職を申し出る際、スムーズに話を進めることが可能になるのです。
③医者から言われた話をする
信ぴょう性を持たせるためには、病院で聞いた話を伝えることが必要です。
わざわざ病院にいくほどではないし、という方は健康診断を使うのも手ですよ。
健康診断の中に、「診察等」という項目があります。
医者から健康状態について質問されたり、聴診されたりする時間があるのでここで気になる症状を伝えましょう。
仕事復帰してから病院に行っていないわたしはこの手を使いました。
どの病院に行けばいいのか、どんな薬があるのかなど説明してもらいました。
ここで聞いた話を、退職面談や体調不良で休んだ翌日に上司に言うことで、本当に体調が悪いんだと信じてもらいやすくなり、スムーズに退職しやすいのです。
最初から体調不良で退職を申し出ればよかったと後悔

実際にわたしは体調不良を理由にして退職することができました。
会社への不満や、この会社で働き続けるメリットがないことを理由に退職を考え始めていました。
円満退職を狙っていましたので、家庭の事情をメインに退職理由を伝えたところ、なんと4回も面談するハメになったのです!
建前だけでは通用しないと判断し、1回目の面談で「ちなみに~」という形で体調不良を訴えました。そうしたところ「家庭の事情」よりも「体調不良」が上司にヒットしたようで。
4回目の面談で「やはり在宅勤務を多くして頂いたが、体調は変わりませんでしたので退職します」と伝えてやっと「わかった」という言葉が聞けました。
本来であれば、退職するのに会社の許可など必要ありません。しかし、10年以上勤務した会社だったため強行突破せずに退職する道を選びました。いばらの道でしたが……
上長、部長と面談するのは体力と精神力が続きません。本当にイヤでしたね。
「わたしの部下である以上、子育てを理由には辞めさせられない」とまで言われたので、体調不良をメインの理由にスライドした感じです。
最初から「体調不良」理由にしておけば、こんなに時間をムダにすることはなかったなと思っています。

もし会社より「休職」をすすめられたら?
休職をすすめられる場合があります。
休職とはどのような制度か
個人の都合で会社を長期休むことができ、労働契約を継続されながらも業務を免除される制度。
休職制度は法律で決められているのでなく、会社独自の取り決めの制度のため、期間や条件などは各社異なってきます。
転職を考えるなら休職は不利になる可能性あり
休職を取得したことは、転職先から見たら不安を覚える材料になります。「この人大丈夫かな、長く働いてくれるかな」と。
休職は転職先に言わなけらばバレないようですが、長期的に休むとなると源泉徴収などで発覚することもあるようです。
転職を考えているのであれば、いまの会社に勤務しながら転職活動していくか、有給消化中に短期集中するかがいいでしょう。
お子さんが保育園に通っている場合、自治体によって異なりますが退職してから転職活動となれば2か月~3か月は通園できます。その間に転職先を見つけなれば退園になってしまうのでこちらも短期集中ですね。
会社と繋がりたくないのであれば、退職を選択しよう
そもそも体調不良の根源が会社にあるのならば、退職しましょう。
休職中は、手続きなどで会社とのやり取りが発生します。数か月に1度は診断書を提出することとなり、それに伴い電話やメールのやりとりがあるので、そのたびに体調が悪化するかもしれません。
ただ、会社が根源でもなく、転職もしないのであれば「休職制度」の利用も考えましょう。やはりお金は必要です。給与の2/3が支払われますので家計を助けてくれる制度となります。
診断書の提出を求められることもある!?

体調不良を理由に退職する際、上司や人事より「診断書」の提出を求められるケースがあります。もし、通院している場合は書いてもらえるでしょうが5千円前後します(高ッ)
しかしながら退職をする際の提出は、必須ではありません。
信ぴょう性を持たせるためにも、「発症時期」「原因」「具体的な症状」が言えるようにしておきましょう。
ちなみに、わたしは提出を求められませんでした。
ただし休職制度を利用する場合は、診断書の提出が必要になります。
まとめ
「体調不良」を退職理由にすれば、引き止められにくいです!
そのためのステップ
①体調が悪いことは周りにほのめかしておく
②体調不良を理由に会社を休む
③医者から言われた話をする
体調不良って、本当にしんどいですよね。
家族に八つ当たりしてしまったり、家事や料理ができず自己嫌悪になってみたり。
本当にいいころはありません。病院にいくことをおススメします。そしてそれを理由に退職すれば引き止められにくいです。
会社を辞めて、体調を整え笑顔ある生活を送ってほしいです!!